
オーダースーツのクリーニングで知っておきたいこと
オーダースーツをクリーニングに出すとき、
「どこに任せればいいのか」
「普通のクリーニング店でも大丈夫なのか」
「仕立てたテーラーに相談したほうがいいのか」
「ドライクリーニングと水洗いはどちらが適しているのか」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
オーダースーツは、肩のラインやラペルのロール、芯地、ウエストのシルエットなど、仕立てによる立体感も魅力のひとつです。そのため、クリーニングでは料金だけでなく、スーツの素材や仕立て、汚れの状態に応じた処理や仕上げが行われるかを確認することが大切です。
一方で、汗や皮脂、シミなどを放置すると、ニオイや黄ばみ、カビなどにつながることがあります。大切なオーダースーツを長く着るためには、適切なタイミングでメンテナンスすることも重要です。
この記事では、オーダースーツのクリーニングについて、依頼先の選び方、料金相場、納期、クリーニングの頻度、汗やシミへの対応、ドライクリーニングとウェットクリーニングの違い、仕上げや補修、自宅での日常ケア、宅配サービスの利用方法まで詳しく解説します。
オーダースーツは何を基準にクリーニング店を選べばいい?

オーダースーツのクリーニングでは、ひとつの項目だけで依頼先を決めるのではなく、素材・仕立て・汚れの状態・洗浄方法・仕上げ・料金・納期などを総合的に確認することがポイントです。
普通のクリーニング店、高級衣類を扱うクリーニング店、宅配クリーニング、仕立てたテーラーなど、依頼先にはさまざまな選択肢があります。
依頼する前に、次のような点を確認しておきましょう。
- 対応している素材・衣類の範囲ウールやカシミヤ、シルクなど、スーツに使用されている素材に対応しているか確認します。オーダースーツや高級衣類の取り扱い実績も確認しておくとよいでしょう。
- 仕立てやシルエットへの配慮肩のライン、ラペルのロール、胸まわりの立体感、パンツのクリースなど、スーツの仕上がりに関わる部分について、どのような仕上げを行っているか確認します。
- 汗・皮脂・シミなどへの対応汗や皮脂、食べこぼし、油汚れ、黄ばみ、カビなど、汚れの種類に応じた処理に対応しているかを確認します。必要に応じて、汗抜きやシミ抜きなどのオプションもチェックしましょう。
- 洗浄方法の選択肢ドライクリーニングだけでなく、ウェットクリーニングなどに対応しているか確認します。ただし、どの方法が適しているかは、素材や仕立て、状態、洗濯表示などによって異なります。
- 補修・修理への対応ほつれや破れ、ボタン、裏地などに不具合がある場合、クリーニングとあわせて相談できるか確認します。仕立てたテーラーに相談する方法も含め、スーツの状態に応じて依頼先を検討しましょう。
- 料金と見積もりの仕組み基本料金だけでなく、汗抜き、シミ抜き、ウェットクリーニング、補修などに追加料金がかかるか確認します。事前の検品や見積もりに対応しているサービスなら、料金の確認もしやすくなります。
- 納期・宅配・保管サービス着用予定がある場合は納期を確認しておきましょう。また、近くに店舗がない場合は宅配サービス、シーズンオフには保管サービスを利用できる場合もあります。
オーダースーツだからといって、必ず特別なクリーニング方法が必要になるわけではありません。素材・仕立て・状態・洗濯表示などを確認したうえで、自分のスーツに必要なケアを受けられる依頼先を選ぶことが大切です。
このあと、オーダースーツのクリーニング頻度や料金、汗・シミへの対応、ドライクリーニングとウェットクリーニングの違い、仕上げや自宅でのお手入れなどについて詳しく解説していきます。
オーダースーツのクリーニング前に知っておきたい基礎知識
オーダースーツをクリーニングに出す前に知っておきたいのが、洗浄方法の違い、汚れの種類、洗濯表示、クリーニングに出すタイミングです。
オーダースーツは、使用されている生地だけでなく、芯地や肩まわり、ラペルなどの仕立てによって立体的なシルエットがつくられています。
そのため、「オーダースーツだからこの方法で洗えばよい」と一律に考えるのではなく、素材・仕立て・汚れの種類・現在の状態などを確認したうえで、適切な処理方法を選ぶことが大切です。
水洗い(ウェット)とドライクリーニングはどう違う?
クリーニングの代表的な洗浄方法には、水を使う「ウェットクリーニング」と、水ではなく有機溶剤を使う「ドライクリーニング」があります。
それぞれ得意とする汚れや衣類への影響が異なるため、どちらか一方がオーダースーツにとって必ず優れているわけではありません。
スーツの素材や仕立て、汚れの種類、洗濯表示などを確認し、適切な方法を選ぶことが重要です。
水洗い(ウェットクリーニング)
ウェットクリーニングは、水と洗剤を使用して衣類を洗浄する方法です。
汗などの水溶性の汚れへの対応が期待できる一方、水分によって素材が縮んだり、仕立てや風合いに変化が生じたりする可能性があります。
特にオーダースーツでは、素材だけでなく芯地や肩まわり、ラペルなどの仕立ても考慮する必要があります。
そのため、水を使った処理を行う場合は、スーツの素材や仕立て、状態に応じた処理が可能かをクリーニング店に確認することが大切です。
ドライクリーニング
ドライクリーニングは、水の代わりに有機溶剤を使用して洗浄する方法です。
皮脂や油分などの油溶性汚れへの対応に適している一方、汗などの水溶性汚れについては、別の処理が必要になる場合があります。
そのため、汗を多くかいたスーツについては、ドライクリーニングだけでなく、汗抜きなどの追加処理に対応しているか確認しておくとよいでしょう。
水洗いとドライのどちらを選べばいい?
「オーダースーツは水洗いが正解」「ドライクリーニングでは汗が落ちない」といった単純な判断はできません。
素材・仕立て・汚れの種類・洗濯表示・スーツの状態によって適した処理は異なります。
クリーニング店に相談する際は、どの方法で洗うかだけでなく、なぜその方法を選ぶのか、必要に応じてどのような追加処理を行うのかも確認するとよいでしょう。
汗・皮脂・シミ・黄ばみ・カビはどう考える?
オーダースーツには、着用することで汗や皮脂、食べこぼしなどさまざまな汚れが付着します。
汚れの種類によって適した処理が異なるため、クリーニングを依頼するときは、どこに、どのような汚れが付いているのかをできるだけ具体的に伝えることが大切です。
汗
汗は水分や塩分などを含むため、着用後に残ったままになると、時間の経過とともにニオイや黄ばみなどにつながることがあります。
特に夏場や長時間着用して汗を多くかいた場合は、通常のクリーニングだけでなく、汗抜きなどの処理について相談してみるとよいでしょう。
皮脂・油分
衿や袖口、ポケットまわりなどは、着用によって皮脂や油分が付着しやすい部分です。
こうした汚れは時間が経つと黒ずみなどにつながる場合があるため、汚れが気になる場合は早めにクリーニング店へ相談しましょう。
食べこぼし・飲み物などのシミ
食べ物や飲み物によるシミには、油分や色素など複数の成分が含まれている場合があります。
自宅で強く擦ったり、自己判断で水や洗剤を使ったりすると、シミが広がったり、生地の風合いや色に影響したりする可能性があります。
クリーニング店に依頼するときは、何をこぼしたのか、いつ付いたシミなのかを伝えると、処理方法を検討する際の参考になります。
黄ばみ・変色
汗や皮脂などが残った状態で長期間保管すると、黄ばみや変色が生じることがあります。
状態によっては通常のクリーニングだけでは十分に改善できず、シミ抜きや色修正などの処理が必要になる場合もあります。
ただし、素材や色、経年状態によって対応できる範囲は異なるため、無理に自分で処理せず、クリーニング店に状態を確認してもらうことが大切です。
カビ
湿気の多い場所で保管したり、汗や汚れが残った状態で長期間保管したりすると、カビが発生することがあります。
カビが見つかった場合は、表面だけを拭いて済ませようとせず、状態を確認したうえでクリーニング店に相談しましょう。
洗濯表示・素材表示を確認する
クリーニングに出す前には、スーツの内側にある洗濯表示や素材表示を確認しておきましょう。
確認しておきたいのは、次のような項目です。
- 水洗いの可否
- ドライクリーニングの可否
- アイロンの温度
- 表地の素材・混用率
- 裏地の素材
- その他の注意事項
オーダースーツは、生地や仕立て、付属品などが一着ごとに異なる場合があります。
そのため、洗濯表示だけでなく、スーツの素材や仕立て、汚れの状態なども含めて判断することが重要です。
また、仕立てたテーラーからメンテナンスについての説明を受けている場合は、その内容もクリーニング店へ伝えておくとよいでしょう。
オーダースーツのクリーニング頻度はどう考える?
「オーダースーツは何回着たらクリーニングに出せばいいのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、オーダースーツのクリーニング頻度に一律の回数が決まっているわけではありません。
着用頻度、汗の量、汚れの状態、季節、自宅でのケア、保管方法などを考慮して判断することが大切です。
次のような場合は、クリーニングを検討する目安になります。
- 汗を多くかいた
- 食べこぼしなどのシミが付いた
- ニオイや汚れが気になる
- 黄ばみや変色が見られる
- シーズン終了後に長期間保管する
- ブラッシングや陰干しなどの日常ケアだけでは対応しにくくなった
一方で、汚れが気になるたびに頻繁にクリーニングへ出せばよいというわけでもありません。
クリーニングでは洗浄や仕上げなどの工程があるため、日常のケアとクリーニングを使い分けることが大切です。
普段は着用後にブラッシングを行い、風通しのよい場所で陰干しするなどして状態を整えます。シーズン終了後や汗・シミなどが気になるタイミングでクリーニングを利用することで、オーダースーツを長く着用するためのメンテナンスにつなげられます。
オーダースーツのクリーニングで気をつけたいポイント

オーダースーツをクリーニングに出すときは、素材だけでなく、仕立て・構造・シルエット・現在の状態まで確認することが大切です。
オーダースーツだからといって、必ず特別なクリーニング方法が必要になるわけではありません。ただし、肩のラインやラペルの返り、パンツのクリースなど、仕立てによって形が作られている部分もあるため、クリーニング後の仕上げについて確認しておくと安心です。
ここでは、オーダースーツをクリーニングに出す前に確認しておきたいポイントと、普段からできるケアについて解説します。
型崩れやシルエットの変化を防ぐために確認したいこと
オーダースーツは、採寸や補正、芯地、縫製、プレスなどによって立体的なシルエットがつくられています。
そのため、クリーニング後の仕上げでは、単にシワを伸ばすだけでなく、スーツ本来の立体感を考慮して仕上げてもらえるかを確認しておくことがポイントです。
特に確認したいのが、次のような部分です。
肩・胸まわり
ジャケットの肩や胸まわりは、芯地や肩パッド、縫製などによって立体的な形がつくられています。
クリーニング後に肩のラインや胸まわりの印象が変わっていないか確認し、依頼前に「仕立ての形を保った仕上げについて相談したい」と伝えておくのもよいでしょう。
ラペル(襟)のロール
ラペルの返りは、ジャケットの印象を左右する重要な部分です。
クリーニングを依頼する際は、ラペルをどのように仕上げているのか確認しておくと、仕上がりについて相談しやすくなります。
パンツのセンタークリース
スラックスのセンタークリースは、脚のラインや全体の印象に関わります。
クリーニング後に折り目がずれたり、二重になったりすることが気になる場合は、依頼時に伝えておきましょう。
なお、「オーダースーツをクリーニングに出すと必ず型崩れする」というわけではありません。
仕上がりへの不安がある場合は、オーダースーツやスーツ類の取り扱い実績、仕上げ方法などを確認したうえで依頼先を選ぶことが大切です。
クリーニング前に気になる箇所を伝える
クリーニング店にスーツを預ける際は、汚れだけでなく、現在気になっている箇所やスーツの状態を伝えておくことも重要です。
たとえば、次のような点です。
- 汗を多くかいた
- 特定の場所にシミがある
- 黄ばみや変色が気になる
- 生地がテカっている
- ほつれや破れがある
- ボタンが緩んでいる
- ラペルや肩の形が気になっている
- 以前のクリーニング後から仕上がりが変わったように感じる
シミや汚れについては、何が付いたのか、いつ頃付いたのかを伝えると、処理方法を検討する際の参考になります。
また、クリーニングと同時に補修を希望する場合は、対応可能か、追加料金や納期がどの程度になるかを事前に確認しておきましょう。
ブランド生地やこだわりの仕様がある場合は事前に伝える
オーダースーツには、生地やボタン、袖口などにこだわった仕様が施されている場合があります。
たとえば、次のようなものです。
- ウール・カシミヤ・シルクなどの素材
- 複数の素材を使用した混紡生地
- 本水牛ボタンや貝ボタン
- 本切羽などの袖口仕様
- 特殊な装飾や付属品
これらがあるからといって、必ず特別な処理が必要になるわけではありません。
ただし、クリーニング店が事前にスーツの状態を確認する際に、素材や仕様について分かっている情報を伝えておくと、取り扱い方法を検討する際の参考になります。
生地のブランド名や購入時の資料、仕立てたテーラーから受け取ったメンテナンス上の注意事項などがあれば、一緒に確認してもらうのもよいでしょう。
仕立てたテーラーに相談する場合の確認事項
オーダースーツを仕立てたテーラーに相談する方法もあります。
特に、仕立て後のメンテナンスについて案内を受けている場合や、補修・サイズ調整などもあわせて相談したい場合は、まずテーラーに確認してみるのも選択肢のひとつです。
相談する際は、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- クリーニングについて相談できるか
- クリーニングを依頼する場合の方法
- 補修やメンテナンスにも対応しているか
- クリーニングと補修を同時に依頼できるか
- 自社で対応するのか、専門業者への依頼になるのか
- 料金や納期はどの程度か
テーラーに相談する場合も、必ずテーラーへ依頼しなければならないというわけではありません。
スーツの状態や必要なメンテナンスに応じて、テーラーとクリーニング店のどちらに相談するかを検討することが大切です。
自宅でできるオーダースーツの日常ケア
オーダースーツを長く着るためには、クリーニングだけでなく、普段のケアも大切です。
着用後はブラッシングする
着用後は洋服ブラシで表面のホコリを落とします。
ブラッシングによって付着したホコリを取り除き、生地の状態を整えやすくなります。
スーツに合ったハンガーを使う
ジャケットを収納するときは、肩の形に合った厚みのあるスーツ用ハンガーを使用しましょう。
肩幅や肩の形に合わないハンガーを使うと、収納中の型崩れにつながる可能性があります。
着用後はすぐに収納せず、湿気を逃がす
着用したスーツには汗などの湿気が残っていることがあります。
帰宅後はすぐにクローゼットへしまわず、風通しのよい場所で陰干しして、十分に湿気を逃がしてから収納しましょう。
シミや汚れは早めに相談する
食べ物や飲み物などをこぼした場合は、強く擦ったり、自己判断で洗剤を使用したりせず、クリーニング店へ相談するほうが安全です。
特にデリケートな素材や色の濃い生地などは、自己流の処理によって状態が変化する可能性があります。
シーズンオフは適切な環境で保管する
長期間着用しない場合は、汚れや汗が残ったまま収納しないようにしましょう。
クローゼットでは湿気や直射日光に注意し、必要に応じて防虫・防湿対策を行います。
クリーニング店によってはシーズンオフの保管サービスを用意している場合もあるため、自宅での保管環境に不安がある場合は選択肢として検討できます。
オーダースーツのクリーニング店を選ぶポイント

オーダースーツをクリーニングに出す際は、料金だけでなく、素材・仕立て・汚れの状態に応じた対応ができるか、仕上げ方法が明確か、料金や納期が分かりやすいかなどを総合的に確認することが大切です。
普通のクリーニング店、高級衣類を扱うクリーニング店、宅配クリーニング、仕立てたテーラーなど、依頼先にはさまざまな選択肢があります。
どこに依頼するか迷ったときは、次のポイントを確認して、自分のスーツに必要なケアを受けられるかを判断しましょう。
素材・仕立て・衣類の状態を確認してくれるか
オーダースーツは、生地の素材や混用率だけでなく、芯地、裏地、肩まわり、ラペルなどの仕立ても一着ごとに異なります。
そのため、依頼する前にスーツの状態を確認してくれるサービスかどうかをチェックしましょう。
確認しておきたいのは、次のような項目です。
- ウール・カシミヤ・シルクなどの素材
- 素材の混用率
- 肩・胸・ラペルなどの仕立て
- 芯地や裏地などの仕様
- 汗・皮脂・シミの有無
- 黄ばみ・変色・カビの有無
- ほつれ・破れなどの傷み
- ボタンや付属品の状態
- 型崩れやシルエットの変化
特に、シミや破れなど気になる箇所がある場合は、預ける前に伝えておくことが大切です。
事前に検品を行い、スーツの状態を確認したうえで洗浄方法や料金を案内してくれるサービスなら、依頼する前に内容を確認しやすくなります。
汗・シミ・黄ばみなどへの対応を確認する
オーダースーツに付着する汚れには、汗や皮脂、食べこぼしなどさまざまなものがあります。
汚れの種類や状態によって必要な処理が異なるため、気になる汚れに対応できるかを確認しておきましょう。
たとえば、次のような項目です。
- 汗や水溶性汚れへの処理
- 汗抜きやウェットクリーニング
- 皮脂・油分への対応
- 通常のシミ抜き
- 古いシミへの特殊処理
- 黄ばみ・変色への対応
- カビへの対応
- 色修正への対応
ただし、すべてのシミや変色が元の状態に戻るとは限りません。
重要なのは、自分のスーツにどのような処理が可能なのか、事前に確認できることです。
ドライ・ウェットなどの洗浄方法を相談できるか
「汗をかいたので水洗いしたほうがいいのか」「ドライクリーニングだけで大丈夫なのか」と迷うこともあるでしょう。
しかし、オーダースーツだからといって、すべて同じ洗浄方法が適しているわけではありません。
確認したいのは、次のような点です。
- ウェットクリーニングに対応しているか
- 汗などの水溶性汚れにどのように対応するか
- ドライクリーニングに対応しているか
- 汗抜きなどの追加処理があるか
- 自分のスーツについて洗浄方法を相談できるか
「水洗いが正解」「ドライクリーニングが正解」と決めつけるのではなく、素材・仕立て・洗濯表示・汚れの状態などを確認したうえで、どのような処理を行うのか説明してもらえるかをチェックしましょう。
仕上げ・プレス方法を確認する
オーダースーツでは、洗浄だけでなく、クリーニング後の仕上げも重要な確認ポイントです。
ジャケットの肩や胸まわり、ラペルの返り、スラックスのセンタークリースなど、立体的なシルエットに関わる部分について、どのような仕上げを行っているのか確認してみましょう。
チェックしたい項目は次のとおりです。
- プレス・アイロンの方法
- 手仕上げに対応しているか
- 立体的な仕上げに対応しているか
- 肩やラペルなどの仕上げ方法
- パンツのクリースの仕上げ方法
「手仕上げ」と記載されているかどうかだけで判断するのではなく、どのような仕上げを行っているのか、公式サイトなどで確認できるかを比較材料にするとよいでしょう。
シミ抜き・補修などのメンテナンスに対応しているか
オーダースーツを長く着ていると、クリーニングだけでなく、ほつれやボタンの緩みなどの補修が必要になることもあります。
サービスによって対応範囲が異なるため、必要な場合は次のような項目を確認しましょう。
- シミ抜き
- 特殊シミ抜き
- 色修正
- ほつれの補修
- 破れの修理
- ボタンの付け直し・交換
- 裏地の補修
- パンツの裾や股部分などの補修
クリーニングと補修を同時に依頼したい場合は、対応可能かどうかだけでなく、追加料金や納期も事前に確認することが大切です。
料金体系と見積もりが分かりやすいか
オーダースーツのクリーニング料金は、基本料金だけでなく、汗抜き、シミ抜き、特殊処理、補修などによって変わる場合があります。
料金を比較するときは、表示されている金額だけでなく、次の点を確認しましょう。
- 基本料金はいくらか
- 汗抜きやシミ抜きは追加料金か
- 特殊処理にいくらかかるか
- 補修料金はいくらか
- 事前見積もりに対応しているか
- 検品後に料金が変わる場合があるか
- キャンセル時の条件はどうなっているか
「料金が高い・安い」だけではなく、何が料金に含まれているのかを確認することがポイントです。
納期・宅配・店舗相談の条件を確認する
クリーニングを依頼するときは、料金だけでなく利用しやすさも確認しておきましょう。
特にチェックしたいのは次の項目です。
- 通常の納期
- 特殊処理を依頼した場合の納期
- 繁忙期の納期
- 宅配クリーニングに対応しているか
- 全国から利用できるか
- 集荷方法
- 送料
- 返送時の梱包方法
- 店舗や電話などで事前相談できるか
着用する予定が決まっている場合は、申し込む前に納期を確認しておくと安心です。
宅配サービスを利用する場合は、スーツの配送方法や梱包についても確認しておきましょう。
保管サービスの条件を確認する
シーズンオフのオーダースーツを長期間保管したい場合は、クリーニングとあわせて保管サービスを利用する方法もあります。
保管サービスを利用する場合は、次の項目を確認しましょう。
- 保管期間
- 保管料金
- 保管環境
- 防虫・防カビ対策
- 保管できない衣類の有無
「保管サービスがある」というだけで判断せず、どのくらいの期間、どのような条件で保管されるのかを確認しておくことが大切です。
補償・再仕上げの条件を確認する
大切なオーダースーツを預ける場合は、万が一のトラブルに備えて、補償や再仕上げの条件も確認しておきましょう。
確認しておきたい項目は次のとおりです。
- 再仕上げの条件
- 再仕上げを依頼できる期間
- クリーニング中の事故への対応
- 破損・紛失時の補償
- 補償の基準
- 利用規約
特に高額なスーツを依頼する場合は、申し込む前に補償条件まで確認しておくと、万が一のときにも対応方法を把握できます。
オーダースーツに必要なケアを受けられるかで選ぶ
オーダースーツのクリーニング店を選ぶ際は、料金だけでなく、自分のスーツの素材・仕立て・状態に合ったケアを受けられるかを確認することが大切です。
「普通のクリーニング店だから駄目」「高級クリーニング店なら安心」「テーラーに出せば必ずよい」と一律に判断するのではなく、洗浄方法、仕上げ、料金、納期、補修、宅配、保管など、自分が必要としているサービスを比較して選びましょう。
次の章では、オーダースーツのクリーニングを依頼できるサービスについて、それぞれの特徴や料金、利用方法などを紹介します。
オーダースーツのクリーニングに対応する5サービス
ここまで、オーダースーツをクリーニングに出す前に確認しておきたいポイントや、クリーニング店を選ぶ際のポイントを紹介してきました。
実際に依頼先を選ぶ際は、料金だけでなく、
- 素材や仕立て、衣類の状態をどのように確認するか
- 洗浄・汗抜き・しみ抜きなどにどこまで対応しているか
- オーダースーツの立体的なシルエットを考慮した仕上げができるか
- 補修やメンテナンスに対応しているか
- 宅配・保管・保証などの利用条件はどうなっているか
といった点も確認しておくことが大切です。
ここでは、全国から利用できる以下の5つのクリーニングサービスについて、オーダースーツを依頼する際に確認しておきたい特徴を整理します。
- ワードローブトリートメント
- キレイナ
- クレアン
- アルテフェロ
- レジュイール
各サービスには、対応している衣類や加工内容、料金体系、納期、宅配・保管などの条件に違いがあります。
そのため、ここでは「どこが一番優れているか」というランキングではなく、お持ちのオーダースーツの状態や希望するケアに合ったサービスを選ぶための比較材料として紹介します。
ワードローブトリートメント

ワードローブトリートメントは、一客洗い・カルテ管理・静止乾燥・立体的な仕上げなどを特徴とする高級衣類クリーニングサービスです。
オーダースーツのように、素材だけでなく仕立てやシルエットにも配慮してクリーニングしたい場合は、こうした個別管理や仕上げ方法を確認しておくとよいでしょう。
ここでは、オーダースーツを依頼する際に確認しておきたい主な特徴を紹介します。
一客洗い(ONE BY ONE WASH)
ワードローブトリートメントでは、衣類を一客ごとに個別に扱う「一客洗い」を採用しています。
素材や汚れの状態などを確認したうえで、衣類に合わせて洗浄方法を設定するのが特徴です。
オーダースーツの場合は、生地の種類だけでなく、仕立てや現在の状態も確認したうえで依頼することが重要になるため、個別に状態を確認してもらえる点はチェックしておきたいポイントです。
衣類ごとのカルテ管理
預かった衣類について、素材や着用状況、汚れ・シミの位置、お客様からの要望などを記録するカルテ管理を行っています。
オーダースーツを依頼する際には、
- 肩のラインについて気になる点がある
- ラペルの返りを維持したい
- 特定の部分にシミがある
- 以前から気になっている汚れがある
など、スーツの状態や希望を具体的に伝えておくとよいでしょう。
衣類の状態を記録したうえで作業を進めるため、こうした要望を伝える際にもカルテが活用されます。
静止乾燥
乾燥工程では、衣類を回転させず、静止した状態で乾燥させる「静止乾燥」を採用しています。
一般的な回転式の乾燥方法とは異なり、衣類を静止した状態で乾燥させる方法で、オーダースーツのように仕立てや素材の状態を考慮したい衣類についても、乾燥方法の一つとして確認しておきたいポイントです。
立体的な仕上げ
スーツの仕上げでは、紳士服メーカーなどと共同開発した「シルエット復元立体プレス機」を使用し、さらに「プレスマイスター」による手仕上げを行っています。
オーダースーツでは、肩のラインや胸元の立体感、ラペルの返りなど、平面的な衣類とは異なる立体的な形状が重要になります。
そのため、クリーニング後の仕上げについても、単にシワを伸ばすだけでなく、スーツの立体的なシルエットをどのように整えるかを確認しておくことが大切です。
なお、衣類の経年劣化や型崩れの程度によっては、すべての状態を元に戻せるとは限りません。
オーダースーツの料金目安
ワードローブトリートメントでは、スーツ関連の料金として以下が案内されています。
※料金は原稿作成時点で確認した情報です。
- 紳士ジャケット:5,900円
- スラックス:4,200円
- スーツ(上下):10,100円
- スーツ(3ピース):14,300円
特殊なシミ抜きや補修などを依頼する場合は、別途料金が発生することがあります。
衣類の状態や希望する処理によって料金が変わる場合があるため、依頼する際は最終的な見積もりを確認しましょう。
しみ抜き・特殊処理への対応
通常のクリーニングだけでなく、特殊なしみ抜きにも対応しています。
公式情報では、汗・皮脂、食べこぼし、油汚れ、古いシミ、黄ばみ、カビ、水シミ、血液、ワイン、コーヒー、インクなど、さまざまな汚れ・シミの事例が紹介されています。
特殊なしみ抜きは**1,000円~**が目安とされていますが、素材やシミの状態、範囲などによって料金が異なります。
オーダースーツに気になるシミがある場合は、通常のクリーニング料金だけで判断せず、依頼時に対応方法と追加料金を確認しておくと安心です。
全国対応の宅配サービス
ワードローブトリートメントは、店舗への持ち込みだけでなく、全国から利用できる宅配サービスにも対応しています。
送料については、
- 20,000円未満:2,000円
- 20,000円以上:送料無料
と案内されています。
※北海道・沖縄・離島などは条件が異なります。
また、返送時には専用のハンガーボックスを使用しています。
店舗へ直接持ち込むことが難しい場合でも、宅配で依頼できるため、遠方から利用したい方にも選択肢となります。
納期・見積もりの流れ
衣類が工場に到着した後、専門スタッフによる検品が行われ、正式な見積もり金額と作業内容が案内されます。
内容を確認して了承した後に作業が開始される流れです。
標準的な納期は、見積もり承認後2~3週間程度が目安とされていますが、衣類の状態や作業内容によって変動する場合があります。
結婚式や仕事などで着用予定が決まっている場合は、余裕を持って依頼することをおすすめします。
保管サービス
クリーニング後の保管サービスにも対応しています。
保管環境については、
- 温度:20~25℃
- 湿度:30~50%
- 直射日光・外光を遮断した専用ルーム
と案内されています。
最長7か月間の保管が可能で、料金は、
- 通常品:1点1,320円(税込)
- 特殊品:1点2,200円(税込)
です。
シーズンオフのオーダースーツを自宅で保管するスペースが限られている場合などには、クリーニングとあわせて保管サービスを利用する方法もあります。
6か月間の品質保証
ワードローブトリートメントでは、納品後6か月間の品質保証を案内しています。
仕上がりについて気になる点がある場合は、保証条件を確認したうえで再仕上げなどについて相談できます。
利用する際は、保証の対象となる条件などを事前に確認しておくとよいでしょう。
ワードローブトリートメントの特徴まとめ
ワードローブトリートメントの主な特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 一客洗いによる個別対応
- 衣類ごとのカルテ管理
- 静止乾燥
- 立体プレス+プレスマイスターによる手仕上げ
- 特殊なしみ抜きへの対応
- 全国対応の宅配サービス
- 最長7か月の保管サービス
- 6か月間の品質保証
オーダースーツを依頼する場合は、料金だけでなく、こうした洗浄・乾燥・仕上げ・保管などの条件を確認したうえで、自分のスーツに合っているかを判断するとよいでしょう。
\ 事前見積もり・1点からの集荷に対応 /
ワードローブトリートメントをさらに詳しく知りたい方は、当サイトの詳しい紹介記事も参考にしてください。
ワードローブトリートメントの高級スーツクリーニングについて詳しく見る
キレイナ

キレイナは、個別洗い・繊細な水洗い・汗抜き・しみ抜き・色修正・リペアなど、高級衣類のメンテナンスに幅広く対応しているクリーニングサービスです。
オーダースーツの場合は、素材や仕立てだけでなく、汗やシミ、変色、擦れなど、着用によって生じたさまざまな状態を確認する必要があります。
キレイナでは、クリーニングだけでなく色修正や補修についても相談できるため、オーダースーツを長く着用するためのメンテナンスをまとめて相談したい場合に、確認しておきたいサービスの一つです。
また、兵庫県尼崎市の工場には、衣類を持ち込んで相談できる「ファクトリーケアサロン」が設けられています。
ここでは、オーダースーツを依頼する際に確認しておきたいキレイナの特徴を紹介します。
一着ごとの状態に合わせた個別洗い
キレイナでは、衣類を一着ずつ状態に合わせて処理する個別洗いを行っています。
オーダースーツは、生地の種類や仕立て、芯地などの構造が一着ごとに異なるため、依頼する際には、
- 生地の素材
- スーツの仕立て
- 汚れやシミの状態
- 着用によるダメージ
などを伝えたうえで、どのような処理を行うのか確認しておくとよいでしょう。
繊細な水洗い・汗抜き
キレイナの特徴の一つが、**繊細な水洗い(ウェットクリーニング)**です。
汗や皮脂などの汚れは水に溶けやすい性質があるため、汗を多くかいたスーツでは、水洗いによる処理が選択肢になる場合があります。
ただし、オーダースーツは素材や芯地、仕立てによって水洗いへの適性が異なります。
そのため、
「オーダースーツなら必ず水洗いが適している」
というわけではありません。
キレイナに依頼する場合も、スーツの素材や状態を確認してもらったうえで、水洗いを含めてどのような処理が適しているか相談することが大切です。
しみ抜き
キレイナでは、通常のしみ抜きに加えて、特殊なしみ抜きにも対応しています。
公式情報では、以下のようなシミ・汚れの事例が紹介されています。
- 食べこぼし
- 油汚れ
- 古いシミ
- 黄ばみ
- カビ
- インク
- 血液
- 色移り・移染
通常のしみ抜きは無料ですが、特殊なしみ抜きは**1,650円~(税込)**の追加料金となります。
ただし、シミの種類や素材、経過時間などによって処理結果は異なり、すべてのシミを除去できるわけではありません。
気になるシミがある場合は、依頼時に状態を伝え、対応方法と料金を確認しましょう。
色修正(色掛け)
キレイナでは、汚れを落とすクリーニングだけでなく、**脱色・変色・移染などに対する色修正(色掛け)**にも対応しています。
公式料金は、
- 部分的な色修正:5,500円~
- 全体的な色修正:44,000円~
です。
日焼けや汗などによる変色が気になるオーダースーツの場合、クリーニングだけでは対応できないケースもあります。
そのような場合には、クリーニングとあわせて色修正が可能かどうか相談してみるとよいでしょう。
リペア・補修にも対応
キレイナでは、クリーニングだけでなく、衣類のリペア・補修についても相談できます。
公式情報では、以下のような補修事例が紹介されています。
- 穴・破れの補修
- ポケットのほつれ補修
- ファスナー交換
- ボタン付け直し
- スラックスの擦り切れなどの補修
オーダースーツを長く着用していると、クリーニングだけでは解決できない擦れや破れなどが発生することがあります。
クリーニングと補修をあわせて依頼したい場合は、対応可能か事前に確認しておくとよいでしょう。
オーダースーツの料金目安
スーツ関連の公式料金は以下のとおりです。
- ジャケット:6,600円
- パンツ:4,950円
- スーツ上下:11,550円(税込)
特殊なしみ抜き、色修正、リペアなどを追加する場合は、別途料金が発生します。
基本料金だけでは最終的な金額が分からない場合もあるため、特殊処理を希望する場合は、依頼前に見積もりを確認しましょう。
ファクトリーケアサロンで対面相談
キレイナには、兵庫県尼崎市の工場に併設されたファクトリーケアサロンがあります。
予約制で、衣類を実際に見てもらいながら、クリーニングやメンテナンスについて相談できます。
公式案内では、
- 予約制
- 1組30分
- 相談・現物テスト無料
- 工場の技術者による確認
- 見積もり
などが案内されています。
「このシミはどのような処理になるのか」「変色について色修正を依頼できるのか」など、実物を見てもらってから相談したい場合に利用できます。
なお、提携店は衣類の受付を目的とした窓口であり、ファクトリーケアサロンとは役割が異なります。
特殊な処理について詳しく相談したい場合は、利用方法を事前に確認しておきましょう。
全国対応の宅配サービス
キレイナは全国から利用できる宅配サービスにも対応しています。
送料は、
- 14,300円(税込)以上:往復送料無料
- 14,300円未満:往復送料2,200円(税込)
と案内されています。
※北海道・沖縄・離島などは条件が異なります。
スーツ上下の料金は11,550円のため、特殊なしみ抜きなどを追加する場合や、他の衣類とまとめて依頼する場合には、送料の条件が変わることがあります。
お急ぎサービス
通常より早く仕上げたい場合は、お急ぎサービスも用意されています。
料金は**1点2,750円(税込)**です。
ただし、繁忙期には利用できない場合があるほか、色修正や複雑な修理など、一部の加工とは併用できない場合があります。
仕事や冠婚葬祭などで着用予定が決まっている場合は、依頼前に利用できるか確認しておきましょう。
最長9か月の保管サービス
クリーニング後の衣類を預けられる保管サービスもあります。
- 保管期間:最長9か月
- 料金:1点2,750円(税込)
シーズンオフのオーダースーツを自宅で保管するスペースが限られている場合などには、クリーニングとあわせて利用する方法もあります。
利用する際は、保管期間や料金などの条件を確認しておきましょう。
30日間の品質保証
キレイナでは、納品後30日間の品質保証を案内しています。
仕上がりについて気になる点がある場合は、保証条件を確認したうえで、再メンテナンスや再仕上げについて相談できます。
保証を利用する際の条件や必要なものについては、依頼時に確認しておくと安心です。
キレイナの特徴まとめ
キレイナの主な特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 一着ごとの個別洗い
- 繊細な水洗い・汗抜きへの対応
- 通常・特殊なしみ抜きへの対応
- 色修正(色掛け)
- リペア・補修
- 工場併設のファクトリーケアサロンでの対面相談
- 全国宅配
- 最長9か月の保管サービス
- お急ぎサービス
- 30日間の品質保証
オーダースーツを依頼する場合は、料金だけでなく、素材や仕立て、汚れ・ダメージの状態を伝えたうえで、どのような洗浄・しみ抜き・補修が適しているのかを確認することが大切です。
特に汗や変色、破れなど、通常のクリーニングだけでは対応しにくい状態の場合は、水洗い・色修正・リペアなどを含めて相談できる点を確認しておくとよいでしょう。
\ 職人による水洗い・しみ抜き・リペアに対応 /
クレアン

クレアンは、全国から利用できる宅配クリーニングサービスです。
公式サイトでは、高級ブランド衣類や特殊素材、さまざまな衣類のクリーニング事例を紹介しており、スーツについてもメンズ・レディースの料金が設定されています。
また、マイクロバブルWウォッシュ・完全分別・手洗い・手アイロン仕上げ・しみ抜き・補修など、衣類の状態に応じた複数の処理方法が案内されています。
オーダースーツを依頼する場合は、料金だけでなく、素材や仕立て、汚れ・シミの状態を伝えたうえで、どのような洗浄や仕上げ、補修が行われるのかを確認しておくとよいでしょう。
高級ブランド・特殊素材などの取り扱い事例
クレアンの公式サイトでは、以下のようなブランドや特殊素材の衣類について、取り扱い事例が紹介されています。
- プラダ
- グッチ
- ミッソーニ
- エトロ
- エルメス
- シャネル
- ルイヴィトン
- バーバリー
- マッキントッシュのゴム引きコート
- バブアーのオイルドジャケット
- ステージ衣装
このほかにも、特殊な素材や仕様の衣類に関する事例が掲載されています。
ただし、公式サイトに特定ブランドの取り扱い事例があるからといって、すべての同ブランド製品や仕様に対応できるとは限りません。
オーダースーツを依頼する際は、ウール・カシミヤ・シルク混などの生地素材や仕立て、現在の状態を伝えたうえで、対応可能か確認しましょう。
マイクロバブルWウォッシュ
クレアンでは、**「マイクロバブルWウォッシュ」**という洗浄方法を案内しています。
水洗いとマイクロバブルを組み合わせた洗浄方法で、汗などの水溶性汚れへの対応が特徴です。
公式情報では、ウール、カシミヤ、アンゴラ、シルクなどの高級素材についても、この方法による洗浄事例が紹介されています。
ただし、これは高級素材であればすべて水洗いできるという意味ではありません。
オーダースーツの場合は、生地の素材だけでなく芯地や仕立ての状態なども関係するため、実際にどのような洗浄方法が選択されるのか、依頼時に確認することが大切です。
完全分別による洗浄
クレアンでは、衣類を素材や色、状態などに応じて分けて処理する完全分別を案内しています。
衣類の状態によって、
- 手洗い
- 泡シャンプー
- アクアシャワー
など、複数の工程を使い分けています。
オーダースーツのクリーニングでは、単純に「水洗い」か「ドライクリーニング」かだけで判断するのではなく、自分のスーツにどのような工程が選択されるのかを確認しておくとよいでしょう。
手洗いによる洗浄
クレアンでは、衣類の素材や状態に応じた手洗いも案内されています。
オーダースーツは生地の種類や仕立てが一着ごとに異なるため、依頼する際は、自分のスーツにどの洗浄方法が適しているのかを確認しておくことが大切です。
手アイロンによる仕上げ
クレアンでは、手アイロン仕上げを案内しています。
オーダースーツは、肩のラインや胸元の立体感、ラペルの返り、パンツのクリースなど、仕立てによる立体的な形状が重要です。
そのため、クリーニング後の仕上げについても、どのような方法でスーツの形を整えるのかを確認しておきたいところです。
なお、手アイロンによる仕上げであっても、すべての型崩れや変形を元の状態に戻せるわけではありません。
強い型崩れや変形がある場合は、依頼前に対応可能な範囲を相談しましょう。
汗・皮脂・黄ばみ・変色・シミへの対応
クレアンの公式情報では、さまざまな汚れやシミについて取り扱い事例が紹介されています。
- 汗
- 皮脂
- ボールペン・インク
- 赤ワイン
- 襟・脇などの黄ばみ
- 変色
- 嘔吐による汚れ
- 移染
衣類の状態によって、漂白や泡シャンプーなどの処理が行われる事例も紹介されています。
ただし、シミの種類や生地素材、経過時間などによって対応できる範囲は異なります。
古いシミや黄ばみなどが気になる場合は、依頼時に汚れが付いた時期や場所などをできるだけ具体的に伝えておきましょう。
補修・リペアにも対応
クレアンでは、クリーニングだけでなく、衣類の補修・リペアについても案内しています。
対応事例として、
- ほつれ修理
- 丈詰め
- 破れ直し
- かけはぎ
- 虫食い穴の補修
- 裏地やボタンの補修
などがあります。
オーダースーツに破れやほつれ、ボタンなどの不具合がある場合は、クリーニングとあわせて補修を依頼できるか確認するとよいでしょう。
スーツの料金
クレアンの公式料金では、**スーツ(メンズ・レディース):7,150円(税込)**と案内されています。
オーダースーツのクリーニング料金を検討する際の目安として確認できます。
ただし、特殊な素材やしみ抜き、補修などを追加する場合は別途料金が発生することがあります。
そのため、特殊処理を希望する場合は、基本料金だけで判断せず、必要な処理を含めた最終的な料金を確認しましょう。
全国対応の宅配サービス
クレアンは、全国から利用できる宅配サービスに対応しています。
公式情報では、
- 佐川急便による集荷
- 自宅への集荷
- 勤務先への集荷
- 事務所・ホテルなどへの集荷
- 集荷日時の指定
- 印字済みの荷札の利用
- 集荷キット(330円)
などが案内されています。
また、注文時に衣類についての要望を記入できるため、気になるシミや汚れ、仕上げについて伝えておくことができます。
店舗へ持ち込む時間を取りにくい場合や、遠方から高級衣類を依頼したい場合には、宅配サービスの利用条件も確認しておくとよいでしょう。
送料
クレアンでは、14,000円以上の利用で送料無料と案内されています。
※絨毯など、一部の商品は条件が異なります。
14,000円未満の場合は送料が発生するため、スーツを1着だけ依頼する場合などは、クリーニング料金と送料を合わせた総額を確認しておきましょう。
長期保管サービス
クリーニング後の衣類を預けられる長期保管サービスも用意されています。
公式情報では、
- 保管期間:最長8か月
- 保管場所:空調設備を備えたアパレル専用倉庫
- 一般衣類・ブランドダウン:1点につき月額110円(税込)
と案内されています。
シーズンオフのオーダースーツを自宅で保管するスペースが限られている場合などには、クリーニングとあわせて保管サービスを利用する方法もあります。
利用する際は、保管対象となる衣類や料金条件を事前に確認しましょう。
補償・保険
クレアンでは、事故に対する補償制度と、クリーニング業賠償責任保険への加入を案内しています。
高額なオーダースーツを宅配で預ける場合は、万一の事故や破損が発生した際の補償条件も確認しておくと安心です。
補償の対象や上限などは条件によって異なるため、依頼前に公式の規定を確認しましょう。
クレアンの特徴まとめ
クレアンの主な特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 高級ブランド・特殊素材の取り扱い事例
- マイクロバブルWウォッシュ
- 素材や状態に応じた完全分別
- 手洗い
- 手アイロン仕上げ
- 汗・皮脂・黄ばみ・変色・シミなどへの対応
- 補修・リペア
- スーツ上下7,150円(税込)
- 全国対応の宅配サービス
- 14,000円以上で送料無料
- 最長8か月の保管サービス
- 事故補償・クリーニング業賠償責任保険
オーダースーツを依頼する場合は、料金だけで決めるのではなく、素材・仕立て・汚れ・型崩れなどの状態を伝えたうえで、どのような洗浄・仕上げ・補修が行われるのかを確認することが大切です。
特に汗やシミ、変色、破れなど、通常のクリーニングだけでは対応しにくい状態がある場合は、必要な処理と追加料金について事前に確認しておきましょう。
アルテフェロ

アルテフェロ(Arteferro)は、東京都中野区を拠点とする高級衣類クリーニングサービスです。
高級ブランド衣類や天然素材・特殊素材の衣類をはじめ、着物やバッグなどのメンテナンスにも対応しており、クリーニングだけでなく、染色補正や衣類のリペアについても相談できます。
東京には店舗がありますが、全国から宅配で依頼できるため、遠方からオーダースーツを預けたい方も利用できます。
高級ブランド・特殊素材の取り扱い事例
アルテフェロでは、公式サイトで高級ブランドや特殊素材の衣類を取り扱った事例が紹介されています。
- プラダ
- グッチ
- エトロ
- エルメス
- シャネル
- ルイヴィトン
- バーバリー
- マッキントッシュ(ゴム引き)
- バブアー(オイルド)
- ステージ衣装
このように、一般的な衣類とは異なる素材や仕様の衣類にも対応していることが特徴です。
オーダースーツを依頼する場合も、素材や仕立て、現在の状態を伝えたうえで、対応可能かどうかを事前に確認するとよいでしょう。
染色補正師による色あせ・変色への対応
アルテフェロでは、染色補正師による色補正・復元にも対応しています。
対応例として、以下のようなトラブルが挙げられます。
- 退色
- 変色
- 日光による色あせ
- 汗による変色
- 部分的な色ムラ
- 蓄積したシミ
オーダースーツは生地の色や風合いも重要なため、単純なクリーニングだけでは対応しにくい色あせや変色について相談できる点は特徴の一つです。
ただし、実際の仕上がりや対応方法は、生地の種類や変色の状態、経過時間などによって異なります。気になる部分がある場合は、依頼前に具体的な状態を伝えておきましょう。
検品・前処理・水洗い・プレスによる仕上げ
アルテフェロでは、
- 検品
- 前処理
- 水洗い
- プレス
といった工程を重視しています。
オーダースーツは、肩のラインやラペルの返り、胸まわりの立体感、パンツのクリースなど、仕立てによってつくられたシルエットを保つことが大切です。
そのため依頼する際には、単に「クリーニングしてほしい」と伝えるだけでなく、
- 型崩れが気になる
- ラペルの形を整えたい
- パンツのクリースを維持したい
- 特定の部分にシミがある
など、気になっている箇所を具体的に伝えておくとよいでしょう。
クリーニングとリペアをまとめて相談できる
アルテフェロでは、クリーニングだけでなく衣類の修復・リペアについても相談できます。
対応例として、
- 破れやほつれの修復
- ボタン付け
- 裏地の補修
- 丈詰め・サイズ調整
- 虫食い穴の補修
- かけはぎ(かけつぎ)
- 染色補正・しみ抜き
などがあります。
長く着用するオーダースーツでは、クリーニングと同時に補修が必要になることもあります。クリーニングとリペアをまとめて相談したい場合には、依頼時に希望する内容を伝えておくとスムーズです。
全国から宅配で依頼できる
アルテフェロは東京に店舗を展開していますが、全国から宅配で依頼できます。
遠方に住んでいて店舗へ持ち込めない場合でも、宅配便を利用してオーダースーツを預けられるため、地域を問わず利用しやすいサービスです。
また、東京近郊では店頭での相談や都内集配も利用できます。
オーダースーツのように素材や仕立てについて確認したい衣類の場合、事前に問い合わせフォームなどから状態や希望する処理について相談しておくとよいでしょう。
クリーニング後の保管サービス
アルテフェロでは、クリーニング後の衣類を預けられる保管サービスにも対応しています。
温度・湿度を24時間管理した環境で衣類を保管でき、預けている衣類をスマートフォンなどから確認して、必要なタイミングで配送を依頼できる仕組みが案内されています。
シーズンオフのオーダースーツを自宅で保管するスペースを確保しにくい場合などに、こうした保管サービスも選択肢になります。
料金は衣類の状態を確認したうえで決定
アルテフェロでは参考価格が公開されていますが、実際の料金は衣類の素材や状態、シミ・変色、補修や染色補正の有無などによって変わります。
特にオーダースーツは、生地や仕立て、付属品などによって処理方法が異なる場合があります。
そのため、依頼する際は事前に気になる部分を伝え、衣類の状態を確認したうえで提示される見積もりと、具体的な処理内容を確認してから依頼すると安心です。
アルテフェロの特徴まとめ
アルテフェロのオーダースーツクリーニングを検討する際は、以下の点を確認しておきましょう。
- 高級ブランド・特殊素材の衣類に対応
- 染色補正師による色あせ・変色への対応
- 検品・前処理・水洗い・プレスを重視
- クリーニングと衣類のリペアをまとめて相談できる
- 全国から宅配で依頼できる
- 東京では店舗での相談も可能
- クリーニング後の保管サービスにも対応
- 衣類の状態に応じて見積もりが提示される
オーダースーツを依頼する場合は、素材や仕立てだけでなく、シミ・変色・型崩れ・破れなど、現在気になっている部分を具体的に伝えることが大切です。
クリーニングだけでなく、染色補正やリペアまで含めて相談したい場合は、アルテフェロの対応内容を確認してみるとよいでしょう。
レジュイール

レジュイールは、東京都港区南麻布に店舗を構える洋服専門のケアサービスです。
一般的なクリーニングとは異なり、衣類の素材や仕立て、デザインなどを考慮した「洋服専門ケア」を掲げており、オーダースーツのように立体的なシルエットや生地の風合いを大切にしたい衣類についても相談できます。
東京の店舗だけでなく全国から宅配で依頼できるため、遠方から高級オーダースーツを預けたい場合にも利用できます。
洋服専門ケアとヨーロピアンシステム
レジュイールでは、ヨーロッパの衣類ケアの考え方を取り入れた「ヨーロピアンシステム」を案内しています。
素材や衣類の構造、デザインなどを考慮してケアを行う点が特徴で、オーダースーツを依頼する際にも、
- 生地の種類
- 仕立て
- 芯地などの構造
- ラペルの形
- 肩のライン
- 全体のシルエット
などを確認したうえで、どのようなケアが可能か相談することができます。
オーダースーツは一般的な既製服と比べて仕立てや仕様が異なる場合があるため、素材だけでなく衣類そのものの構造を考慮してケアしてもらいたい方は、こうした専門サービスも選択肢になります。
デザイン復元プレッシングによる立体的な仕上げ
レジュイールでは、「デザイン復元プレッシング」という仕上げを案内しています。
オーダースーツのプレスでは、単にシワを伸ばすだけでなく、
- 肩の丸み
- ラペルの形や返り
- 胸まわりの立体感
- ウエストライン
- パンツのシルエット
など、仕立てによってつくられた形を意識することが重要です。
レジュイールでは、衣類のデザインを考慮して立体感を整える「デザイン復元プレッシング」を行っているため、オーダースーツのシルエットを重視したい場合に相談できます。
ただし、強い型崩れや生地そのものの変形など、すべての状態を元通りにできるとは限りません。気になる部分がある場合は、依頼前に状態を伝えて対応可能か確認しましょう。
科学的しみ抜きと特殊ケア
レジュイールでは、素材や汚れの状態を確認しながら行う「科学的しみ抜き」を案内しています。
オーダースーツで気になりやすい、
- 汗
- 皮脂
- 黄ばみ
- 経年による汚れ
- 複合的なシミ
などについても相談できます。
また、通常のクリーニングとは別に、特殊なケアとして以下のようなサービスが用意されています。
Brile(ブリエ)
汗や経年による全体的な黄ばみ・変色などに対応する再生加工です。
黄ばみや変色が気になるスーツについて相談する場合は、生地の種類や色、現在の状態によって対応できるかどうかを確認するとよいでしょう。
Glitz(グリッツ)
シルクなどのデリケートな素材を対象としたウォータークリーニングによる特別ケアです。
ドライクリーニングでは対応しにくい水溶性の汚れなどについて相談できる場合がありますが、すべてのオーダースーツが対象になるわけではありません。使用されている素材や仕立てを伝えたうえで、対応可否を確認しましょう。
ケア契約書で取り扱い条件を確認
レジュイールでは、初回利用時に「ケア契約書」を交わす仕組みがあります。
高額なオーダースーツを預ける場合には、
- 衣類の状態
- 取り扱い条件
- ケアの範囲
- 補償内容
などを事前に確認しておくことが重要です。
特に高価な生地や特殊な仕様のオーダースーツを依頼する場合は、作業内容だけでなく、万一の場合の補償条件についても契約内容を確認しておくとよいでしょう。
補償についても事前に確認
レジュイールでは、預かり衣類について損害賠償保険を設けています。
ただし、補償には条件や範囲があります。高額なオーダースーツを依頼する場合は、「保険があるから大丈夫」と考えるのではなく、ケア契約書などで具体的な補償条件を確認しておきましょう。
セーフティパックによる長期保管
レジュイールには、クリーニング後の衣類を自宅で長期保管するための「セーフティパック」があります。
専用パックに窒素を充填して保管する仕組みで、公式案内ではウール、カシミヤ、ビキューナなどの高級素材にも対応し、効果保証期間は2年間とされています。
通常の衣類保管サービスとは異なり、自宅でオフシーズンの衣類を保管したい場合に利用できるサービスです。
オーダースーツを長期間保管する場合は、保管する衣類がセーフティパックの対象になるか、利用条件とあわせて確認しましょう。
全国から利用できる宅配サービス
レジュイールは、南麻布の店舗での受付に加えて、全国から宅配で依頼できます。
宅配を利用する場合は、公式案内で以下の条件が示されています。
- 元払いで発送
- 着払い不可
- ポスト投函不可
- クリーニング完了後に請求書を発行
- 銀行振込またはクレジットカードで支払い
また、送料についても条件が設定されています。複数点をまとめて依頼する場合などは、最新の送料条件を公式サイトで確認しておくと安心です。
料金は一着ごとの個別見積もり
レジュイールでは、一般的なクリーニング店のような一律料金ではなく、衣類ごとに個別見積もりを行っています。
料金は、
- 素材
- 仕立て
- シミや汚れの状態
- 変色の有無
- 必要な処理
- 作業内容
などを確認したうえで決まります。
オーダースーツの場合、使用されている生地や仕立てによって必要な処理が変わる可能性があるため、依頼前に状態を伝え、見積もりと具体的なケア内容を確認してから依頼するとよいでしょう。
レジュイールの特徴まとめ
レジュイールのオーダースーツクリーニングを検討する際は、以下の点を確認しておきましょう。
- 洋服専門ケアという考え方で衣類をケア
- ヨーロピアンシステムによる衣類ケア
- デザイン復元プレッシングによる立体的な仕上げ
- 科学的しみ抜きに対応
- Brile(ブリエ)による黄ばみ・変色への再生加工
- Glitz(グリッツ)によるデリケート素材の特別ケア
- ケア契約書で取り扱い条件や補償内容を確認
- 損害賠償保険を用意
- セーフティパックによる長期保管に対応
- 全国から宅配で依頼可能
- 衣類ごとの個別見積もり
オーダースーツを依頼する場合は、素材や仕立てだけでなく、シミ・黄ばみ・変色・型崩れなど気になっている部分を具体的に伝えることが大切です。
特に高額なオーダースーツでは、料金だけでなく、どのようなケアを行うのか、補償条件はどうなっているのかまで確認したうえで依頼するとよいでしょう。
オーダースーツのクリーニング店5社を比較

ここまで、オーダースーツのクリーニングに対応する5つのサービスについて、それぞれの特徴を紹介してきました。
今回取り上げたのは、
- ワードローブトリートメント
- キレイナ
- クレアン
- アルテフェロ
- レジュイール
の5サービスです。
オーダースーツを依頼する場合は、基本料金だけでなく、洗浄方法や仕上げ、特殊処理、宅配条件、納期、保管、保証なども確認しておく必要があります。
ここでは、5サービスを選ぶ際に確認したいポイントを整理します。
料金は基本料金だけでなく追加料金まで確認する
オーダースーツは、生地や仕立て、汚れの状態によって必要な処理が変わるため、表示されている基本料金だけでは実際の費用を判断できない場合があります。
確認しておきたいのは、次のような項目です。
- スーツ上下の基本料金
- 汗抜き・水洗いなどの追加料金
- しみ抜き料金
- 黄ばみ・変色などの特殊処理料金
- 色修正・染色補正の料金
- リペア・補修料金
- 保管料金
- 急ぎ対応の料金
- 送料
5サービスでも料金の決まり方は異なります。
ワードローブトリートメント、キレイナ、クレアンは、基本料金に追加処理を組み合わせて利用する形が中心です。
一方、アルテフェロは参考価格をもとに衣類の状態を確認し、レジュイールは一着ごとの個別見積もりとなっています。
そのため、料金を比較するときは、基本料金だけでなく、自分のスーツに必要な処理を含めた総額を確認することが大切です。
送料・宅配条件を確認する
全国から宅配で依頼できる5サービスですが、送料や発送方法の条件はそれぞれ異なります。
確認したいのは、
- 送料無料になる金額
- 一定額未満の場合の送料
- 北海道・沖縄・離島などの追加送料
- 集荷方法
- 集荷キットの有無
- 元払い・着払いの条件
- 梱包方法
- 返送方法
などです。
今回紹介したサービスでは、送料無料となる金額にも違いがあります。
ワードローブトリートメントは20,000円以上、キレイナは14,300円以上、クレアンは14,000円以上で送料無料となる条件が案内されています。
レジュイールは30,000円以上の場合の送料条件が案内されていますが、宅配利用時は元払いでの発送が必要です。
アルテフェロについては、依頼内容などによって条件が異なるため、利用前に確認するとよいでしょう。
オーダースーツ1着だけを依頼するのか、複数の衣類をまとめて依頼するのかによって送料を含めた総額も変わるため、クリーニング料金と送料を合わせて確認しましょう。
納期は追加処理も含めて確認する
オーダースーツでは、通常のクリーニングだけでなく、しみ抜き・染色補正・色修正・リペアなどを依頼する場合があります。
そのため、確認したいのは通常の納期だけではありません。
- 通常の納期
- 特殊処理を追加した場合の納期
- 染色補正・色修正の納期
- リペアを依頼した場合の納期
- 急ぎ対応の有無
- 繁忙期の納期
なども確認しておくと安心です。
例えば、ワードローブトリートメントは見積もり承認後、標準で2〜3週間が目安とされています。
キレイナには急ぎ対応がありますが、時期や対象となる処理に条件があります。
クレアン、アルテフェロ、レジュイールについても、依頼する処理内容によって納期が変わる可能性があります。
結婚式や仕事の予定など、着用する日が決まっている場合は、依頼する前に希望する処理内容と着用予定日を伝え、納期を確認しておくことが大切です。
保管サービスは内容まで確認する
オフシーズンのオーダースーツを保管したい場合は、保管サービスの有無だけでなく、その内容も確認しましょう。
今回の5サービスでも、保管の方法や期間はそれぞれ異なります。
| サービス | 保管の特徴 |
|---|---|
| ワードローブトリートメント | 最長7か月。温度・湿度を管理した環境で保管 |
| キレイナ | 最長9か月。1点2,750円 |
| クレアン | 最長8か月。衣類の保管に対応 |
| アルテフェロ | 温度・湿度を管理した保管サービス |
| レジュイール | 自宅保管用の「セーフティパック」 |
レジュイールのセーフティパックは、一般的な店舗保管とは異なり、窒素を充填した専用パックを自宅で保管するタイプです。
このように、同じ「保管サービス」でも、店舗側で預かるタイプと自宅で保管するタイプがあります。
保管を利用する場合は、保管期間・料金・保管環境・対象となる衣類・返却方法などを確認して、自分の用途に合っているか判断しましょう。
保証・補償の条件を確認する
高額なオーダースーツを預ける場合は、クリーニング後の品質保証や、万一の事故に対する補償についても確認しておきましょう。
今回紹介した5サービスでは、保証・補償の仕組みに違いがあります。
- ワードローブトリートメント:6か月の品質保証
- キレイナ:30日間の品質保証
- クレアン:事故補償制度・クリーニング業賠償責任保険
- レジュイール:ケア契約書・損害賠償保険
- アルテフェロ:依頼時に補償条件を確認
ただし、保証や保険があるからといって、すべてのケースが無条件で補償されるわけではありません。
特に高額なオーダースーツでは、どのような場合が保証・補償の対象になるのか、利用前に条件を確認しておくことが大切です。
5サービスの比較表
ここまでの内容を、オーダースーツを依頼する際に確認したい項目に絞って整理します。
| 項目 | ワードローブトリートメント | キレイナ |
|---|---|---|
| スーツ料金 | 上下10,100円 | 上下11,550円 |
| 主なケア | 一客洗い・静止乾燥・立体プレス | 個別洗い・繊細な水洗い・汗抜き |
| 特殊処理 | 特殊しみ抜き1,000円〜 | 特殊しみ抜き1,650円〜・色修正 |
| 仕上げ | 立体プレス・手仕上げ | 手仕上げ |
| 宅配 | 全国対応 | 全国対応 |
| 送料条件 | 20,000円以上で送料無料 | 14,300円以上で送料無料 |
| 保管 | 最長7か月 | 最長9か月 |
| 保証・補償 | 6か月品質保証 | 30日間品質保証 |
| 項目 | クレアン | アルテフェロ | レジュイール |
|---|---|---|---|
| スーツ料金 | 7,150円 | 参考価格・個別見積もり | 個別見積もり |
| 主なケア | マイクロバブルWウォッシュ・完全分別 | 検品・前処理・水洗い・プレス | 洋服専門ケア・デザイン復元プレッシング |
| 特殊処理 | しみ抜き・黄ばみ・変色処理 | 染色補正・変色補正 | Brile・Glitz |
| 仕上げ | 手アイロン | 手プレス | デザイン復元プレッシング |
| 宅配 | 全国対応 | 全国対応 | 全国対応 |
| 送料条件 | 14,000円以上で送料無料 | 要確認 | 30,000円以上の条件あり |
| 保管 | 最長8か月 | 温湿度管理の保管サービス | セーフティパック(自宅保管) |
| 保証・補償 | 事故補償・賠償責任保険 | 要確認 | ケア契約書・損害賠償保険 |
※料金・送料・納期・保管・保証などの条件は変更される場合があります。また、素材や衣類の状態、追加する処理によって料金や納期が変わる場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトを確認してください。
比較表を見るときは「自分のスーツに必要な条件」を確認する
この比較表は、5サービスを順位付けするためのものではありません。
オーダースーツは、使用されている生地や仕立て、現在の状態によって必要なケアが異なるため、自分のスーツに必要な条件を満たしているかを確認するための比較表として活用してください。
例えば、確認するポイントは次のように整理できます。
立体的なシルエットや仕立てを重視したい場合
肩やラペル、胸まわりなどの仕立てを考慮した仕上げに対応しているかを確認します。
汗・黄ばみ・変色などが気になる場合
しみ抜きだけでなく、黄ばみや変色、色修正などに対応できるかを確認しましょう。
破れやほつれなども気になる場合
クリーニングだけでなく、リペアや補修まで相談できるかを確認するとよいでしょう。
オフシーズンの保管も依頼したい場合
保管期間だけでなく、保管環境や料金、店舗保管なのか自宅保管用の商品なのかまで確認します。
高額なオーダースーツなので補償条件も確認したい場合
品質保証や損害賠償保険の有無だけでなく、具体的な適用条件まで確認しておきましょう。
最終的には、
- 自分のオーダースーツに必要な処理に対応しているか
- 必要な処理を含めた料金はいくらか
- 希望する時期までに仕上がるか
- 宅配・保管・保証などの条件が自分に合っているか
という順番で確認すると、各サービスの違いを整理しやすくなります。
自分のオーダースーツに合うサービスを選ぶためのチェックリスト

ここまで、5つのクリーニングサービスについて、洗浄方法・しみ抜き・仕上げ・料金・宅配・保管・保証などを整理してきました。
実際に依頼先を選ぶときに大切なのは、単に料金や知名度を比較することではなく、自分のオーダースーツにどのようなケアが必要なのかを整理することです。
オーダースーツは、生地や仕立て、着用状況によって必要なメンテナンスが異なります。
以下のチェック項目を確認しながら、自分のスーツに合ったサービスを絞り込んでいきましょう。
1. 素材・仕様を確認する
まずは、クリーニングに出すオーダースーツの素材や仕様を確認します。
チェックしたい項目
- 素材の種類(ウール・カシミヤ・シルク・リネン・コットン・合成繊維など)
- 混紡素材かどうか
- 芯地の種類
- 裏地の素材
- 肩やラペルなどの仕立て
- 特殊なボタン・装飾などの有無
素材や仕立てによって適したクリーニング方法や仕上げ方が異なるため、洗濯表示だけでなく、分かる範囲でスーツの仕様も確認しておくと安心です。
テーラーで仕立てた際に、特殊な生地や仕様について説明を受けている場合は、その情報も依頼時に伝えておきましょう。
2. 汚れ・シミの種類を整理する
次に、現在スーツにどのような汚れやトラブルがあるのかを確認します。
チェックしたい項目
- 汗
- 皮脂
- 食べこぼし
- 油汚れ
- 飲み物などによるシミ
- 黄ばみ
- カビ
- 古いシミ
- 色移り・変色
同じ「シミ」でも、汚れの種類や付着してからの時間によって必要な処理は変わります。
特に汗や皮脂による黄ばみ、長期間経過したシミ、変色などは、通常のクリーニングだけでは対応できない場合があります。
依頼するときは、「どこが汚れているのか」だけでなく、「いつ頃付いたものか」「汗を多くかいた時期があるか」なども伝えると、相談しやすくなります。
3. 型崩れやシルエットが気になるか確認する
オーダースーツでは、汚れだけでなく仕立てによってつくられた立体的なシルエットも重要です。
チェックしたい項目
- 肩のラインや丸み
- ラペルの返り
- 胸まわりの立体感
- ウエストライン
- パンツのクリース
- 生地のテカリ
- 着用による型崩れ
現在のシルエットに気になる部分がある場合は、クリーニングだけでなく、どのようなプレス・仕上げを行っているか確認しましょう。
「手仕上げ」「立体的なプレス」「デザイン復元プレッシング」など、サービスによって仕上げの考え方や名称は異なります。
ただし、強い型崩れや生地そのものの変形など、すべての状態を元に戻せるとは限りません。気になる箇所は依頼前に具体的に伝えておくことが大切です。
4. 補修・リペアが必要か確認する
クリーニングと同時に、スーツの傷みを補修したい場合もあります。
チェックしたい項目
- ほつれ
- 破れ
- 生地の擦れ
- ボタンの傷み・欠損
- 裏地の傷み
- 虫食い穴
- 丈やウエストなどのサイズ調整
クリーニングと補修をまとめて相談したい場合は、リペアに対応しているかを事前に確認しましょう。
また、対応できる補修の範囲はサービスによって異なります。かけはぎ・かけつぎやサイズ調整など、希望する作業がある場合は、具体的な内容を伝えて対応可否と料金を確認すると安心です。
5. 料金をどこまで事前に把握したいか確認する
5サービスでは、料金の決まり方にも違いがあります。
チェックしたい項目
- 基本料金が公開されているか
- 特殊処理の料金が分かるか
- リペア料金が分かるか
- 見積もりのタイミング
- 作業開始前に最終料金を確認できるか
基本料金が公開されているサービスでも、しみ抜き・色修正・補修などを追加すると料金が変わる場合があります。
一方、衣類を確認したうえで個別に見積もりを行うサービスもあります。
そのため、「基本料金がいくらか」だけでなく、「自分のスーツに必要な処理を加えた場合、最終的にいくらになるのか」まで確認することが重要です。
6. 宅配サービスの利用条件を確認する
全国版の記事では、宅配サービスの条件も重要なチェックポイントです。
チェックしたい項目
- 全国から利用できるか
- 送料無料になる条件
- 地域による送料の違い
- 集荷方法
- 集荷キットの有無
- 自分で梱包する必要があるか
- 元払い・着払いの条件
特にオーダースーツ1着だけを依頼する場合は、クリーニング料金だけでなく送料も含めて考える必要があります。
複数の衣類をまとめて依頼する場合は送料無料の条件を満たすこともあるため、自分が依頼する点数を前提に送料を確認するとよいでしょう。
7. 保管サービスが必要か確認する
クリーニング後、そのままオフシーズンのスーツを預けたい場合は、保管サービスの内容も確認しましょう。
チェックしたい項目
- 保管期間
- 保管料金
- 保管環境
- 対象となる衣類
- 店舗・工場側で保管するのか
- 自宅保管用のサービスなのか
今回紹介した5サービスでも、保管方法は同じではありません。
例えば、クリーニング後の衣類を一定期間預かってもらうタイプがある一方、レジュイールの「セーフティパック」のように、自宅で保管するためのサービスもあります。
保管を利用する場合は、「保管できるか」だけでなく、「どこで・どのような環境で・どのくらいの期間保管するのか」まで確認することが大切です。
8. 店舗で直接相談したいか確認する
オーダースーツは、実物を見せながら素材や状態を相談したい場合もあります。
チェックしたい項目
- 店舗で相談できるか
- 予約が必要か
- 実物を見てもらえるか
- 店舗が受付窓口なのか、ケアを行う施設なのか
遠方に住んでいる場合は宅配サービスが便利ですが、店舗へ行ける地域に住んでいる場合は、直接相談できること自体が判断材料になります。
特にシミや変色、型崩れなど、文章だけでは説明しにくい問題がある場合は、事前に相談できるか確認しておくとよいでしょう。
9. 着用予定日までの納期を確認する
最後に、次にスーツを着る予定がある場合は、納期を確認します。
チェックしたい項目
- 通常の仕上がり期間
- しみ抜きなど特殊処理を追加した場合の納期
- 染色補正・色修正の納期
- リペアを依頼した場合の納期
- 急ぎ対応の有無
- 繁忙期の納期
クリーニングだけなら通常の納期で済んでも、しみ抜きや補修などを追加すると期間が延びる場合があります。
結婚式や仕事の予定など、着用する日が決まっている場合は、希望する処理内容と着用予定日を伝えたうえで、間に合うかどうかを事前に確認してから依頼すると安心です。
チェックリストを使って依頼先を絞り込む
ここまでのチェック項目を確認すると、自分のオーダースーツに必要な条件が見えてきます。
最終的には、
- 自分のスーツに必要な処理に対応しているか
- 必要な処理を含めた料金はいくらか
- 希望する納期に間に合うか
- 宅配・保管・保証などの条件が合っているか
という順番で確認していくと、5サービスの違いを整理しやすくなります。
「料金が安いから」という理由だけで決めるのではなく、自分のオーダースーツの素材・状態・必要なケアと、各サービスの対応内容を照らし合わせることが、依頼先を選ぶ際のポイントです。
オーダースーツのクリーニングに関するFAQ
オーダースーツをクリーニングに出す際に、気になることの多い疑問をQ&A形式でまとめました。
クリーニングの頻度や水洗いの可否、汗ジミ・黄ばみ、料金、宅配、保管など、依頼前に確認しておきたいポイントを解説します。
Q1. オーダースーツは着るたびにクリーニングに出すべき?
A. 毎回クリーニングに出す必要はありません。
着用後に汗や皮脂、ホコリなどが気になる場合や、シーズン終了後に長期間保管する場合など、スーツの状態に応じてクリーニングを検討するとよいでしょう。
日常的には、
- ブラッシングでホコリを落とす
- 風通しのよい場所で湿気を飛ばす
- 適切なハンガーに掛ける
- シワが気になる場合はスチームなどで整える
といったケアも大切です。
クリーニングの頻度が多すぎると、生地や仕立てに負担がかかる場合もあります。着用頻度や汗の量、汚れの状態などを見ながら判断しましょう。
Q2. オーダースーツのクリーニング頻度はどのくらい?
A. 一律の回数はなく、着用状況やスーツの状態に応じて判断するのが基本です。
例えば、
- 汗を多くかいた
- ニオイが気になる
- シミや汚れが付いた
- 黄ばみが気になる
- シーズン終了後に長期間保管する
といった場合は、クリーニングを検討するタイミングです。
特に長期間保管する場合は、汗や皮脂などの汚れを残したまま収納しないことが大切です。
「何回着用したらクリーニング」という基準だけで判断するのではなく、スーツの状態を確認して依頼するとよいでしょう。
Q3. オーダースーツは水洗い(ウェットクリーニング)できる?
A. 水洗いできるかどうかは、素材・芯地・裏地・仕立て・洗濯表示などによって異なります。
水洗いは汗などの水溶性汚れへの対応方法の一つですが、オーダースーツだからといって必ず水洗いが適しているわけではありません。
確認したいのは、
- 使用されている素材
- 洗濯表示
- 芯地の種類
- 裏地の仕様
- スーツの仕立て
- 現在の汚れやコンディション
などです。
水洗いを希望する場合も、自己判断で決めるのではなく、スーツの状態を確認したうえで適した方法を提案してもらうとよいでしょう。
Q4. テーラーで仕立てたオーダースーツは、どのようなクリーニング店に出せばいい?
A. 料金だけでなく、素材・仕立て・汚れ・仕上げ方法まで確認できるサービスを選ぶことが大切です。
オーダースーツでは、単に汚れを落とすだけでなく、仕立てによってつくられたシルエットを維持することも重要です。
依頼先を選ぶ際は、
- 素材を確認して処理方法を判断しているか
- 汗やシミに対応できるか
- 肩やラペルなどの立体感を考慮した仕上げを行っているか
- しみ抜きや色修正に対応できるか
- リペア・補修について相談できるか
- 事前に見積もりや作業内容を確認できるか
- 納期や補償条件が明確か
などを確認しましょう。
特に高額なオーダースーツでは、基本料金だけでなく、自分のスーツに必要な処理まで含めて比較することが大切です。
Q5. 汗ジミや時間の経った黄ばみ・シミは落とせる?
A. 状態によって異なりますが、通常のクリーニングだけでは対応できない場合があります。
汗や皮脂による黄ばみ、時間の経ったシミ、変色などは、汚れの種類や経過時間、生地の状態によって必要な処理が変わります。
専門店では、
- 汗抜き
- 特殊しみ抜き
- 黄ばみへの再生加工
- 色修正・染色補正
などに対応している場合があります。
例えば、レジュイールではBrile(ブリエ)による黄ばみ・変色への再生加工、アルテフェロでは染色補正について案内されています。
ただし、古いシミや変色などは、必ず元の状態に戻せるとは限りません。
依頼する際は、いつ頃付いた汚れなのか、どの部分が気になるのかを具体的に伝えて相談しましょう。
Q6. 宅配クリーニングで大切なオーダースーツを預けても大丈夫?
A. 宅配サービスを利用する場合も、事前に利用条件や検品・補償などを確認しておけば、選択肢の一つになります。
今回紹介した5サービスはいずれも全国から宅配で利用できます。
依頼前には、
- 衣類の状態をどのように確認するか
- 見積もりのタイミング
- 梱包・配送方法
- 送料
- 納期
- 補償・品質保証
- 返送方法
などを確認しておきましょう。
また、高額なオーダースーツの場合は、発送前にスーツの状態を写真などで記録しておくと、依頼時の確認にも役立ちます。
Q7. オフシーズンの保管サービスは利用したほうがいい?
A. 自宅での保管が難しい場合は、クリーニング店の保管サービスも選択肢になります。
保管サービスを利用するかどうかは、
- 自宅の収納スペース
- 保管期間
- 温度・湿度などの環境
- 防虫・防カビ対策
- スーツの素材
などを考慮して判断しましょう。
保管サービスには、クリーニング店や専用施設で一定期間預かってもらうタイプと、自宅で保管するための専用サービスがあります。
例えばレジュイールには、自宅保管用の「セーフティパック」があります。
利用する場合は、保管期間・料金・保管環境・対象となる衣類などを確認したうえで、自分の保管方法に合っているか判断することが大切です。
Q8. オーダースーツのクリーニング料金はどうやって決まる?
A. 基本料金に加えて、素材やスーツの状態、追加する処理などによって決まります。
料金に影響する主な項目は、
- 基本クリーニング料金
- 特殊しみ抜き
- 汗抜き・水洗いなどの追加処理
- 黄ばみ・変色への処理
- 色修正・染色補正
- リペア・補修
- 保管料金
- 宅配送料
などです。
サービスによって、基本料金を公開しているところと、衣類を確認したうえで個別に見積もりを行うところがあります。
そのため、比較するときはスーツ上下の基本料金だけでなく、自分のスーツに必要な処理を加えた最終的な料金を確認することが重要です。
Q9. クリーニングに出す前に、スーツの状態を伝えたほうがいい?
A. はい。気になる箇所があれば、依頼時に具体的に伝えることをおすすめします。
例えば、
- 汗を多くかいた
- 脇や襟の黄ばみが気になる
- 特定のシミを落としたい
- ラペルの形が崩れている
- パンツのクリースが弱くなっている
- 生地にテカリがある
- ほつれや破れがある
といった情報です。
特に宅配の場合は、実物を見せる前に問い合わせることもあるため、気になる部分をできるだけ具体的に伝えておくと相談しやすくなります。
Q10. クリーニング後の仕上がりや補償について確認する必要はある?
A. 高額なオーダースーツほど、事前に確認しておくと安心です。
確認したいのは、
- 品質保証の期間
- 再仕上げの条件
- 事故や破損時の補償
- 保険の適用条件
- 補償の対象外となるケース
などです。
保証や保険が用意されていても、すべてのケースが無条件で補償されるとは限りません。
例えばレジュイールではケア契約書と損害賠償保険、ワードローブトリートメントでは6か月の品質保証、キレイナでは30日間の品質保証が案内されています。
依頼するスーツの価値が高い場合は、保証・補償制度があるかだけでなく、具体的な適用条件まで確認してから依頼するとよいでしょう。
まとめ|オーダースーツは状態に合わせてクリーニングを選ぶ
オーダースーツのクリーニングは、料金だけで決めるのではなく、素材・仕立て・汚れ・シルエット・補修の必要性など、スーツの状態に合わせて選ぶことが大切です。
汗や皮脂、シミ、黄ばみなど汚れの種類によって必要な処理は異なり、水洗い(ウェットクリーニング)とドライクリーニングにもそれぞれ特徴があります。また、オーダースーツは肩や胸、ラペルなどに立体的な仕立てが施されているため、洗浄だけでなく、プレスや手仕上げなどの仕上がりも確認しておきたいポイントです。
オーダースーツのクリーニング店を選ぶときに確認したいポイント
今回の記事で紹介した内容を整理すると、クリーニング店を選ぶ際には、次のポイントを確認しておくと比較しやすくなります。
- 素材・洗濯表示:ウール、カシミヤ、シルク、混紡などの素材に対応しているか
- 汚れの種類:汗・皮脂・シミ・黄ばみ・カビなどに対応できるか
- 洗浄方法:水洗い・ドライクリーニングなど、スーツの状態に応じた処理を相談できるか
- 仕上げ方法:肩・胸・ラペル・パンツのクリースなど、立体的なシルエットを考慮して仕上げているか
- 特殊処理・補修:しみ抜き、色修正、穴あき・破れ・ほつれなどに対応しているか
- 料金体系:基本料金だけでなく、追加料金や見積もりの仕組みが明確か
- 宅配条件:全国対応の有無、送料、集荷方法、梱包方法などを確認する
- 納期:通常納期だけでなく、特殊処理や補修を依頼した場合の期間も確認する
- 保管サービス:保管期間、料金、保管環境などを確認する
- 保証・補償:品質保証や事故・損傷などに対する補償条件を確認する
特に重要なのは、「オーダースーツだからこのクリーニング方法が正解」と一律に考えないことです。
同じオーダースーツでも、生地や仕立て、汚れの状態、これまでの着用状況によって必要なケアは異なります。依頼前に自分のスーツの状態を整理し、その内容に対応できるサービスかどうかを確認しましょう。
5サービスを比較するときは「自分のスーツに必要なケア」を基準にする
この記事では、全国から利用できる以下の5サービスを紹介しました。
- ワードローブトリートメント
- キレイナ
- クレアン
- アルテフェロ
- レジュイール
それぞれ、洗浄方法や仕上げ、しみ抜き・色修正・補修、料金、宅配、保管、保証などの条件が異なります。
そのため、サービス名や基本料金だけを見て決めるのではなく、自分のオーダースーツに必要なケアと各サービスの対応内容を照らし合わせることが大切です。
たとえば、
- 汗や皮脂をしっかりケアしたい
- 古いシミや黄ばみについて相談したい
- 肩やラペルなどのシルエットを整えたい
- ほつれや破れなどの補修も依頼したい
- 宅配でクリーニングを完結させたい
- クリーニング後の保管も依頼したい
など、目的によって確認すべきポイントは変わります。
大切なオーダースーツを預ける前に確認しておきたいこと
実際に依頼する前に、次の点を整理しておくと、見積もりや相談がスムーズです。
- 素材・洗濯表示
- 気になるシミや汚れの種類
- 汗や黄ばみなどの発生状況
- 肩・ラペル・パンツのクリースなど、気になるシルエット
- ほつれ・破れ・ボタンなどの補修希望
- 着用予定日と希望納期
- 予算や追加料金についての確認
- 宅配・保管サービスを利用するかどうか
特に宅配クリーニングを利用する場合は、発送前に気になる箇所を写真に残しておくと、依頼内容を整理する際にも役立ちます。
大切なオーダースーツを長く着用するためには、クリーニングの「料金」だけを見るのではなく、自分のスーツの状態と必要なケアを把握したうえで、各サービスの対応内容・料金・納期・宅配・保管・保証などを確認することが重要です。
今回紹介した5サービスの中から検討する場合も、この記事の比較表やチェックリストを参考にしながら、最終的には各サービスの公式情報を確認したうえで依頼先を決めるとよいでしょう。